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MCU

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「アイアンマン」を映画館で観た当時(2008年)はアイアンマンどころか「マーベル」という名前さえ知名度が全くない状態であり、「マーベル?ああ、スパイダーマンは知ってるけど…」という人が大半を占めていたように思う。

私もまったく詳細を知らないまま映画館に出向き、アイアンマンを観た。感想としては「面白いB級アクション映画だったな」程度のものだったと記憶している(同年に「ダークナイト」が公開されており、その時点ではアイアンマンは比較のステージにすら上がらなかった)。

結果的には、私には先見の明がなかったということになる。あのB級アクション映画がまさかここまでの規模のシリーズの先駆けになるとは予想だにしなかった。私がMCUに再度触れるのは、そこから8年後のことになる。その間も映画は観ていたが、全くMCUには触れなかった(「アメリカン・スナイパー」や「イミテーション・ゲーム」を見ていた)。予告やポスターも、意識的に見なければ見落としてしまうものだ。

2016年に「ドクター・ストレンジ」を観た。理由はベネディクト・カンバーバッチが出ていたからだ(ドラマ「シャーロック」と先述の「イミテーション・ゲーム」の影響が大きい)。率直に言うと、これはあまり面白くなかった。映像が凄いとの触れ込みだったが、「インセプション」の焼き直しに思えた。また、魔術のルールが曖昧なことや登場人物の心理があまり伝わってこないことも残念に思えた(インセプションもルールの曖昧さや心理描写でいえばいい勝負だが)。

ここまで書いてみたが、結局どのタイミングでMCUにハマったのかよくわからなかった。確実なのは、2016年から2018年のどこかでそこまでの全作を見たということだ。「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」「アントマン」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」などが好きだった(「リミックス」という邦題は好きじゃない)が、中でも「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」が秀逸だと感じた。そして、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」に追い付き、劇場で鑑賞した。その終わり方には衝撃を受けたが、その比ではない衝撃を私は「アベンジャーズ/エンドゲーム」で受けることになる。

アベンジャーズ/エンドゲーム」は公開当日に観た。満席の映画館で、私は観客が笑い、どよめき、泣く声を聞いた。エンドロールの後に鳴り響いた拍手と歓声は、今でも忘れられない。一つの歴史が生まれた瞬間に立ち会えたことを光栄に思った。

今日「エンドゲーム」を見直したので、備忘録的にMCUのことを書いてみようとしたのだが、とりとめのない文章になってしまった(いつもそうだが)。これからMCUを追うという人は23本映画を見る必要があるが、きっと楽しい時間になると思う。興味を持った人は自分の好きそうな作品から見るといい(遡るのも楽しみ方の一つだ)。