回転するphrase
羅列されたmotion
日常の中で、どこからともなく輝きを放つ構文やフレーズが現れることがある。それらは大衆に使われ、最終的には歴史の海に漂うことになる。「『ニャがーん!』は流行語大賞を取る」との言説も囁かれているが、今回は大人気アニメの台詞ではなく、市井のアノニマスが生み出したフレーズについて取り上げてみたい。
「一本で行く」
何かのコンテンツ(作品名、キャラ名、人名など)一本で行くときに使う(例:「今期は水原千鶴一本で行く」)。実際に一本で行けている人を見たことがない。
「やっとこっち側に来たね」
「このはな綺譚」を視聴し、感動した人に向けて語り掛けられた台詞である。自分が良さを理解しているものについて、誰かが良さを理解したときに使う(例:「最近、『きっと、うまくいく』を見たんですけど、めちゃくちゃ感動して泣いちゃいました!」→「やっとこっち側に来たね」)。言うときの表情がポイントである。優しさと優越感のハイブリッドで行こう。
「〇〇、俺が××してやるからな」
○○には人名、××には動作が入る(例:「舞、俺がはいふりカメラの使いかたを教えてやるからな」)。誰かに何かを(彼氏/彼女面で)してあげたいときに使うと良い。流行らせようと努力しているが、地道な活動が実を結びつつあるようだ。
「お前は〇〇の中で誰(何)が好きなんだよ」
〇〇(任意の集合)の中で好きなものを聞くときに使う(例:「お前はエグゼロスの中で誰が好きなんだよ」)。女性の好みだけでなく、観光地や料理のおすすめを聞くときにも使えて便利である。
便利なフレーズを覚えて、素敵なインターネットライフを送ろう。