2021年秋アニメ
The lines are drawn
For daily battles
An argument
I cannot startLock your dreams
And wake it up
Enough about
Your broken heartThom Yorke & Flea - Daily Battles
2021年の秋アニメをまとめる。
- 白い砂のアクアトープ(第2クール)
一貫性が感じられず、また第1クールとの繋がり(一般的には、2クールあったら2クール目では1クール目の対になるような展開を行うべきである)も感じられなかった。話に合わせて登場人物が動いているようにも見えて、率直に言うと感触が良くなかった。
- 結城友奈は勇者である -大満開の章-
必要以上に複雑にしている感が否めなかった。勇者の周りの人間(防人、一般人、神官)が描かれた点は評価できる。
- 月とライカと吸血姫
大金を積めば誰でも宇宙に行けて、誰も宇宙に関心を示さない時代にこの「ドリーム」が提示されたことに意義があると思う。
- SELECTION PROJECT
アイドルアニメの中でリアリティーショーをやるというメタ的試み(あらゆるアイドルアニメはリアリティーショーといえる)は面白かったが、その試みが作品にあまり生きておらず、また登場人物の行動に蓋然性が感じられなかったのが痛かった。今年既出の作品との衝突事故は不運としか言いようがない。
- 大正オトメ御伽話
すべてを失う悲劇から様々な人の愛による”レザレクション”を誠実に描いていた。今期の他の作品と比較して、すべての出来事に理由がある(「原因と、結果だ」)ことだけで評価が高くなってしまう。
- takt op.Destiny
ライブとしての音楽とそれを集まって楽しむ場(これらをまとめて”音楽”という)を奪われているのは我々も同じであり、そうした社会背景を踏まえて”音楽”を取り戻そうとする人々が愚直に描かれた。ロードムービーの過程で、主人公たちが世界を正しく認識して自分を手に入れる展開はベタだが素敵である。森博嗣ファンとしては、サブタイトルの付け方にセンスを感じずにはいられない。