2020年冬アニメ
2020年の冬クールアニメをまとめる。
・恋する小惑星
速すぎるのか、私が遅いのか…(私が地学に興味を持っていれば、もっと没入できたかもしれない)
・へやキャン△
ゆるキャン△より洗練されていて良かった。
・虚構推理
試みは面白いが、エンタメとしては厳しかった。
切り口は良かったがよくわからなくなった。悪い方の舞城王太郎かもしれない。
・推しが武道館いってくれたら死ぬ
アイドルサイドも含めて熱い話だった。すべてが無になるとわかっていても……
・ネコぱら
ネコを題材にしたアニメと言えば、「トムとジェリー」「迷い猫オーバーラン!」「猫の恩返し」「ノラと皇女と野良猫ハート」など名作揃いであるが、本作品もそのウォーク・オブ・フェイムに名を刻まれるべき作品である。冒頭で少女が「みなさん、ネコはご存じですよね?」と語りかけるが、彼女が述べる”ネコ”の特徴は我々が知るそれと合致しない。このことからも、本作品の異様さが窺える。OP曲「Shiny Happy Days」の電子音バリバリなアレンジから受ける印象の通り、雰囲気としては2008年くらいの豚アニメという趣きだった。普段ならこういうアニメは見ないのだが、知人が「ネコぱらはガチ」的なことを毎週のように述べるので見た次第である。雨に打たれる段ボールの中、猫耳少女が寝ているカットなど、不穏な空気が感じられる部分もあったが、全体的には頭を全く使わずに見られる現代人に優しいアニメだった。台風コロッケに言及したり「ここを~とする」といったネットミームを拾うあたりに00年代後半~10年代前半の時代感があり、過ぎ去った年月の残酷さを思った。「鈴の更新試験」でポスト・トラウマ・ベースライン検査を連想し、また作品全体から「アイデンティティーを自分で選択すること」というテーマが想起された。つまり、"ネコ"とはレプリカントのメタファーであり、ネコぱらはブレードランナー2049である。
来期アニメは全く調べてないです(面白そうなのあったら教えてください)。